
金融担当相が打ち上げた、中小企業向け融資や個人向け住宅ローンの返済を3年程度猶予する「モラトリアム法案」も、小さくまとまりそうである。
お金を返せない企業や個人が増え、またお金を借りることも難しい時代である。
そんな中、金融機関ではなく余裕資金をもつ個人と、事業資金や生活資金を必要 としている個人とを結ぶ金融サービスも出てきた。

「ソーシャルトレーディング」という個人間融資で、もともと2005年イギリスで始まった。
昨今の世界的金融危機で金融機関からお金が動かなくなった状況 下で、欧米中心に普及し始め、日本でもそのサービスが動き始めたのである。
海外では研究や論文もあるが、日本では、まだ馴染みが無い。(過日このサービス につき取材を受け、「日経ヴェリタス(2009.10.11)」にもそのインタビュー記事が掲載されているので読まれたい。)
世の中、お金の貸し手と借り手に分かれる。
「えっ、貸してないよ」と言われる方も金融機関に預貯金をしている。
「えっ、預けてるだけだよ」と言われるが、 破綻した場合はペイオフにより全額返ってくるとは限らない。
つまり銀行にお金を貸していることになる。
そして更にそのお金は企業に融資をしたり出資をしたり、また個人の住宅ローンとして貸し出されたりする。
しかし銀行からのお金の「出」が止まると経済活動も止まってしまう。
そこで個人の金が直接、企業や個人に貸し出せればと「貯蓄から投資へ」というスローガ ンのもと金融ビックバンや、新たに「ソーシャルトレーディング」が生まれてきたのである。
私たちは貸し手であったり、借り手であったりする。「貸すと借りる」をうまく活用できる企業や人はこれからの時代も強いであろう。
家庭の太陽光発電による電力を買い取る新制度がスタートした。
ソーラーシステムを家屋に装備するには投資が必要であるが、今後は電力を消費する側だけでな く、投資をして電力を販売する側にもなれる。
つまり「消費者」にも「投資家」にもなれるのである。
単なる節約だけではない、家計の生き残り策を考えたい。